GINZA 2019年7月号に、デザイナー藤澤ゆきが掲載されています。
この取材依頼がきた時、自分のワードローブを改めて見返してみました。どれもこれも、その1着にまつわる思い出がいっぱい。
ロンドンで購入したレースのスカート(人生初の留学で、お店の人と英語でコミュニケーションを取れた感動が忘れられない、着すぎてボロボロだけど捨てられないなぁって)、
母が私を身に宿していた頃に着てた花柄のワンピース(実際に着ている姿は見てないのに、卒業制作の素材で家族写真を扱ったからか、やたらリアルにその姿が目に浮かぶ。そしてこれを着ている私は母に激似…)、
銀座のdover streetで買ったトムサックスのバッグ(月面に刺せるという謎の釘なるチャームと、バッグの素材はエアーバッグ。月にこれは持っていかないだろうけど、なんて粋なんだ!)、
などなど。
ワードローブの中の10年選手たちは、着用するための衣服ではあるんだけど、それよりも思い出装置のような存在だな、と。そんな私の洋服たちに、エディターの福原咲子さんが名付けてくれたテーマは「物語が伝わる一期一会の服」。
私が作るモノも、誰かにとっての思い出装置になるといいな。そんなことを、この取材を通して改めて思いました。
ぜひご覧ください。
GINZA 2019年7月号 [あの人のワードローブ、総点検!] p.56